昨今の人手不足と経費削減の流れで様々なものが自動化されています。
一般人が良く目にするのがセルフレジでしょうか。
バーコードでの読み込みだけ人手で行い、支払いだけを自動支払機にする方法もありますね。これも段階的に自動化していきたい会社側の意図が読み取れます。
いきなり完全自動にすると一般人が拒否反応を起こすので徐々に半自動から自動にしていくという方法はまさに日本人がやりそうな事です。
我々製造業でも自動化はどんどん進んでいます。
ただ、懸念されることもたくさんありまして、日本の製造業は細かな部分まで製造者が気付き考えながら「ものづくり」を進められる利点を生かし、とても良い製品を生み出してきました。
特に中小企業や零細企業の職人と呼ばれる人のものづくりはそれがとても顕著です。
そんなものづくりの良さが、時代の流れかも知れとともに、どんどん無くなってきていて今や「時代遅れ」「コストアップの要因」とされてしまっています。当たり外れも大きいですし。
言わなくても分かってくれる、客側の想定以上の品質で提供してもらえるなどの信頼もとても心地よく、特に年配の富裕層はそれを希望される場合がありますよね。
自動化を進めると80点~90点スコアの量産ものづくりになってしまいますから、そんな昔の10点~150点スコアのものづくりは出来なくなってしまうかも知れません。
我々のような小さな町工場はこの2つのものづくりでどちらかに偏ると生き残れません。
自動化は資本力の差になり、人手のみだとコスト競争に負けます。
したがって両立を目指すほかなく、どうやってそれを実現させるのか日々頭を悩ませています。