〜究極のエコ

エコという言葉を聞かない日は無いほど、世の中に浸透してきています。

昔の人は徹底的に何でも利用しましたよね。
生活そのものが自然のリサイクルでした。

以前、私の息子がニンテンドーDSのボタン操作がおかしいので直して欲しいと言ってきました。
早速任天堂に問い合わせてみると、修理に対する手厚い対応がてんこ盛りです。
修理依頼キットを頼むと、DSを入れる箱や症状を書く書類などが送られてきます。

早速お願いすると数週間後に無事修理されたDSが届いてきました。納得できる安価でした。

驚いたのは、DSに子供がベタベタと貼ったポケモンのステッカーを綺麗に剥がして袋に入れて同封してあるんです。
お願いした修理箇所だけでなく、他の不具合も直しておきましたと書かれた報告書もありました。

大人はステッカーなんて気にせず捨ててしまいますが、子供にとっては大事な物。
それをきちんと理解されているんですね。

任天堂ファミコン時代から修理に対する対応は抜群でした。
補修パーツもアッシーではなく1つから出ましたし、何よりハードは壊れにくい設計になっている。
子供が踏んでも落としてもジュースをこぼしても壊れにくいものになっています。

今の世の中、特に家電品は修理より新品を買った方が安かったり、修理自体をメーカーは断ったりします。
ひどい物は修理自体出来ない物もありますし、製造元と販売元が違って問い合わせも出来ない場合もあります。
新品が売れた方が売上も上がるでしょうし、工場も活気付くかも知れませんが、長期的に見て果たしてそれが良いことでしょうか?
今回の任天堂の例は、修理を受けた子供が大人になった時に「ものを大事にする心」を持つようになるかも知れませんし、
勝ち組企業だから出来ることと言い切るだけでは済まされない部分があります。

どの業界でもそうですが、短期的に物の結果を追求しすぎているのでは無いでしょうか。
それも大事ですが、長期的に考えていくことこそ最も大事なことだと思います。

自分の気に入った物を手に入れて、末永く大事に使う心は究極のエコでしょう。
もちろん、経済成長の問題はありますが、これだけエコが叫ばれている世の中で製品メーカーさんは修理に対する考え方を再考しなくてはならない時期が来ているのかも知れません。

ところで「ステンレスとアルミのオーダーメイド」で製作するステンレスアルミ製品は基本的に修理が可能です。
せっかく手に入れた自分だけのスペシャル製品が壊れてしまったら一度声を掛けてみてください。

http://www4.ocn.ne.jp/~nps/ordermade/