どんなものでもそうですが、精度を出すのは非常に難しいです。
加工工程が増えれば増えるほど精度確保が難しくなります。
切断で±0.05の誤差が出たとします。
次の曲げの行程でさらに±0.05の誤差、溶接で±0.05の誤差。最終仕上げで±0.05の誤差。
単純計算ですが蓄積すると、±0.2の誤差が出ることになります。
主に金属を相手にしていますので、熱影響や応力などで誤差が大きくなったり、いきなり突出してきたりしてきます。
加工寸法に「ゼロ」はありえません。
100ミリの指示であっても誤差が出て100.00001かも知れないし99.99999かも知れません。
したがって、必要な部位公差は必ずお知らせ頂く必要があります。
弊社での個人様向け標準公差は次の通りです。
寸法区分 寸法差
0.5〜6.0以下 ±0.1程度
6.0を超え30.0以下 ±0.2程度
30.0を超え120.0以下 ±0.3程度
120.0を超え315.0以下 ±0.5程度
315.0を超え1000.0以下 ±0.8程度
1000.0を超え2000.0以下 ±1.2程度