あるお客様より自転車の部品製作依頼をいただきました。
以前から何度かご注文頂いているお客様です。
元々中国製の既成品を購入し使用されていたのですが、その部品の造りの悪さに愕然とされ我慢できず、
弊社へ部品を依頼したということのようです。
この2点が中国製。極端にタップが斜めになっていますし、ピッチも相手側と違うようです。
下記がそのコメントの内容です。
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今回のアンダーブラケットは積極的起用ではなく、仕方なしの追加設定というものでした。
理由は写真の通りで、元々付属の板ナットのタップ処理がまったくのグダグダで、しかも
ベースプレートの穴ピッチ95に対し、板ナット側のピッチは96と、まるでデタラメな代物なのでした。
そんなわけで、キャリア自体はは、一見マトモに取り付いているように見えながら、
実はかなり強引にネジを締め上げて取り繕っている状態で、それを全面的に解決するべく、
貴社に製作を依頼した、というわけです。
中国製とはいえ、発売元は日本の某社。私もものつくりの現場にかかわるものとして、
これはあまりに悲しく、作業中は怒りさえ湧きました。
本来はこの場でこんなことを披露するのはまったくの場違いではあるのですが「いくらその場しのぎの商売でも、
こんな仕事をしちゃ、ダメよね」という意味で、こんなケースもあります、という紹介をさせていただきました。
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こんな感じになりました。デザインセンスはお客様で、さすがです。
私も中国製の造りの悪さにはホトホト呆れていますが、ある意味仕方ない気もしています。
世界中の会社が、その労働力の多さと賃金の安さを目当てに工場を建設し進出しています。
働く人々、働く管理職の全員が「とにかく安く大量に製作すること」を目的に存在していることになります。
作る側は安くても使えれば良い。安くてもすぐに壊れなければ良い。と必然的に思ってしまいます。
今回の案件で、やっぱり日本製は品質を重視しなければ生き残る道は無いと再認識させられました。